ボヤ騒ぎ??

けたたましい消防車のサイレンで目を覚ました。激しい怒号・・・
夜中の23時、出版社に門前払いをくらい、ふて寝していたところを起こされた。「どこですか、燃えているところは?!」
ビックリして家を飛び出した。私の家の隣の隣のアパートに人だかりと消防車3台、警察も来ていた。問題のアパートの一室からは白い煙、中に人の気配がない様子なので、窓は消防隊員により蹴破られていた。騒然とした雰囲気で、私も周りの人に交じって、次に何が起こるかを見守っていた。

数分が経過して、安心した警察官の男性が私たち近隣住民のところへやってきて話し始めた。

「大丈夫です。別に危険なことはないので、安心してください。」すかさず私の隣で一部始終を見ていたらしい大柄の男性が大きな声で言った。「バルサンだろ?!」

その場にいた人全員が深い安堵のため息を漏らした。夜中にバルサンをたいて、家を留守にして、なおかつこんな騒ぎになって、窓まで蹴破られて・・・。ここの住民にしたら、さぞかし思い出に残る夜だったことだろう。本当に火事になっていたら、笑いごとではないのだが。

とりあえず、火の用心。